こんにちは。ビルト(@bilt_invest)です。
今回は、『つみたてNISA』について徹底的にわかりやすく解説してみます。
なんだか難しそうだと思ってまだ『つみたてNISA』を利用していない人は、これを機会にぜひ検討してみてください。
結論から言うと、利用しない手はないです。非常にお得です。
はじめて利用する人はもちろんですが、投資信託を運用している人で、この『つみたてNISA』を利用するのとしないのでは、生涯に渡って数十万~数百万円という大きな収益の差が出る可能性もあるのです!
Contents
はじめての人にも分かりやすく解説!『つみたてNISA』って何なの?
ピーター
ビルト
『つみたてNISA』という言葉。
最近、頻繁に聞くようになりましたので、皆さんも一度は聞いたことがあると思います。
『つみたてNISA』を簡単な言葉で言うと以下になります。
- 金融庁が利用を推奨している投資制度
- 年間40万円を上限とした少額での投資非課税制度
- 投資可能期間は2018年~2037年の20年間
- 期間は20年間でその間に利益がいくら発生しても税金はゼロ
年間40万円までの投資額の枠で20年間投資でき、得た利益の金額に関わらず全額が非課税になる制度です。
仮に2018年から毎年40万円を投資したとすると、40万円×20年=800万円の資金を、運用益非課税で投資できることになります。
後ほど説明しますが、20年という長期間に渡り投資信託を行えば、収益が発生する可能性が非常に高くなり、逆に元本が割れる可能性が非常に低くなります。
投資初心者でも『つみたてNISA』を利用して大丈夫?
ピーター
ビルト
『つみたてNISA』がなぜ投資初心者にもおすすめできるのか?
その答えは、金融庁によって高い買付手数料や管理費用が掛かる投資信託や、長期の投資に向かない商品は最初から選択できないようになっている点です。
また、あなたが選んだ投資信託の運用はプロが行います。
あなたに投資信託を運用する知識がなくとも、プロが運用してくれるのでマイナスになる確率が低いのです。
そもそも投資信託ってなに?
投資信託とは、『ファンド』とも呼ばれます。
仕組みを簡単に言うと、以下になります。
- 株式や債券などを運用するプロにお金を預け、利益を出してもらう。
- その対価として、運用のプロに手数料を支払う。
ビルト
『つみたてNISA』が初心者にやさしい理由とは?
実はこの投資信託、非常に数が多く日本だけでも6,000種類以上が存在します。
その中には、運用のプロに支払う手数料や管理費が非常に高く利益が出にくいもの、長期の投資には向かないものや、20年もその投資信託が継続できるか不明なものなど、初心者には向かない投資信託もあるのです。
『つみたてNISA』では、このような初心者には不向きな投資信託を金融庁が最初から排除しているのです。
『つみたてNISA』は、買付手数料が掛からない投資商品を設定しています。
加え、ファンドの管理費用も比較的低い投資信託から選ぶことができるため、初心者にも利益を出しやすい投資と言えるのです。
『つみたてNISA』は投資初心者でも利益を出しやすい!
長期期間の投資は利益を得れる確率が高い
ピーター
ビルト
ピーター
ビルト
次のグラフを見てください。金融庁が説明している資料です。
出典:金融庁『つみたてNISAについて』
グラフ左の様に、投資をして購入した商品の保有期間が5年間と短い場合、元本割れとなった場合があることが確認できますね。
100万円の投資額が173万円となった例もありますが、逆に投資額以下の72~99万円となってしまうケースがあったのです。
短期投資は、どうなるか分からないというギャンブル要素が強いのです。
一方で、左のグラフと同様の投資を5年から20年へと長期間の投資を継続した場合、100万円からどのように変化したでしょうか?
マイナスに転じていません。
また、収益面で見ても5年の場合の最高収益額よりも増加し、321万円もの収益を上げています。
これ、凄いことですよね?
最低でも185万円の収益を上げています。
一方、メガバンクで貯金したとします。
貯金で100万円を20年間保有しても、利率が現在の0.001%であれば、20年後に得れる金額はたった190円です。
この金融庁が発表しているグラフも示しているように、『つみたてNISA』の運用可能期間である20年という長期間の投資では、マイナス収支となる可能性が非常に低くなると想定できます。
さすが、金融庁のお墨付きの制度だけあります。
皆さんは、20年後に得れる利益が185万円と、10,000分の1である190円だったら、どちらを選びますか?
長期投資が損失のリスクを減らす
ビルト
分かりやすい資料として、アメリカの株価指数 S&P500の1970年から2020年までの50年間の価格推移を見てみます。
大きく下落したポイントが赤丸の箇所で2点あります。
ただし、1970年からの全体を通して見てみると、オレンジの矢印の様に価格のトレンドは上昇しています。
短期では損をするリスクはありますが、長期だとこのリスクが回避できているのです。
例えば、一つ目の赤丸の2000年から2004年だけの間で見てみると大きく落ち込んでいます。
ですが、緑の矢印のポイント2000年と2020年の20年間を比較してみるとどうなるでしょうか?
倍以上に上昇しています。
また、20年間投資する前提でみてみましょう。
2020年を終了としてみると、どの地点から投資を開始しても20年後の結果として元本割れにならず、利益が出る結果になることがお分かりでしょう。
もちろん全ての投資をこのグラフ1つで判断付けることはできませんので、長期投資をすれば絶対に損をすることがないとは言い切れません。
ただし、短期投資がギャンブル色が強いのに対し、長期投資は元本割れのリスクが非常に低いことが、金融庁の説明資料と米国株の資料で確認できるのは事実です。
お金がない人こそ!『つみたてNISA』をおすすめする6つの理由!
ピーター
ビルト
- 運用益非課税で投資ができる
- 年間40万円が上限なので、まとまったお金がなくても始められる
- 投資できる商品が絞り込まられており、選びやすい
- 一度の設定で自動的に積立投資が始まるので手間がかからない
- 買うタイミングを悩まなくて良い
- いつでも積立てた資産を現金化し引き出せる
1.運用益非課税で投資ができる
『つみたてNISA』の特徴の1つに、20年という長期間に渡り運用益非課税で投資できるということがあります。
前項で説明したように、20年という長期間での投資では元本割れ、いわゆるマイナスとなる可能性が極めて低くなります。
逆に言うと、利益が出る可能性が非常に高いのです。
一般的な投資信託の運用では、サラリーマンが年間で20万円以上の利益が発生した場合、利益額に対して20.315%の税金を支払う必要があります。
対して、『つみたてNISA』では運用で利益がいくら出ても税金が掛からないのです。税金はゼロです。
これは、非常に凄いことです。
2.まとまったお金がなくても始められる
『つみたてNISA』で投資できる金額は年間で40万円が上限となっています。
月額換算で言うと、3万3,333円です。
ただし、3万3,333円は上限額です。
もちろん、月に1万円からの積み立てでもOK。
『つみたてNISA』に少しでも毎月支払えるお金があるのであれば、利用するべきです。
あなたの年収が5年後に増え、年間40万円を積み立てできるようになれば、その時に増額することも視野に入れましょう。
3.投資できる商品が絞られており、選びやすい
『つみたてNISA』は、事前に金融庁が手数料の低さや長期間の投資に適切だと思う投資信託を設定しています。
わたしたちは、強制的にその中からしか選べない仕様になっています。
初心者でも、手数料が非常に高い投資信託や短期間で終了してしまう投資信託を選んでしまう危険性がありません。
安心して20年の長期投資を行うことができるということなのです。
4.一度の設定で自動的に積立投資が始まるので手間がかからない
いわゆる、ほったらかし投資が可能です。
20年間の長期投資を設定していますが、途中で買うことができなかったら、そこで投資がストップしてしまうことになります。
ですのでそのようなことがないように、初めに引き落とし口座や積立金額を設定し、投資する商品を選べば自動的に毎月積立を行っていけます。
【いつの間にかお金が貯まっていた】という仕組みつくりは、長期投資を行う上で非常に重要です。
手間がかからず、簡単な設定で対応できるの非常に便利です。
5.買うタイミングを悩まなくて良い
『つみたてNISA』は、毎月一定の金額で一定額の投資信託を購入する仕組みです。
株式投資の様に、株価を常にチェックして『安くなったから買う』『今は高いから買うのを控える』と言うようなことを行う必要がないのです。
この自動で投資信託を買い続けるという方式、実はメリットがあるのです。
一定額で購入していく場合、価格が高い時はあまり投資信託を買えませんのでデメリットがあるように思えます。
ただし、逆に投資信託が安くなる場合は多く買えることになります。
長期間この方法での買い付けを続け、平均を取ってみると結果的には安く買えていたという効果が現れることが多いとされる投資法です。
この方法は【ドルコスト平均法】と呼ばれる多くの投資家が採用している有名な投資の方法です。
投資期間にもよるので必ず利益がでるとは断言できませんが、購入タイミングを考えずにコツコツ定期的に買っていくやり方は、初めて投資を行う人にはおすすめの方法です。
6.いつでも積立てた資産を現金化し引き出せる
『つみたてNISA』は、いつでも積み立てした投資を現金化して引き出すことができます。
一方、民間の保険であれば積み立て期間の途中で解約した場合、確かに掛け金が戻りますが、ごく一部のみです。
理由は、途中で解約したペナルティが適用になるためです。
変ですよね?何かあった際の支えになるのが保険のはずです。
いざ、お金が必要となったという状況になったとき、それまで積み立てた保険を解約して、なぜペナルティを受けなくてはならないのでしょうか?
私は、サラリーマンであれば、民間の保険は、火災保険、車の事故の備えの保険だけで十分と考えています。

参考までに非課税で運用できる制度には、NISA以外にも確定拠出年金のiDeCoがあります。
iDeCoは一般の『NISA』や『つみたてNISA』と同じように運用益は非課税になるのはもちろんの事、更に掛金が全額所得控除となります。
結果、所得税や住民税も安くなるという非常に優れた制度です。
このような税金面でも優れた一面を持つiDeCoにもデメリットと呼べる点があります。
それは、一度積立てを始めたら、60歳まで引き出せないという点です。
60歳まで引き出せなくても問題ない資金繰りができる人はiDeCo一択でしょうが、結婚資金や子供の大学費用を作る為に運用を考えている人には『つみたてNISA』を始めるべきだと思います。
なぜなら『つみたてNISA』はiDeCoのような所得控除はありませんが、代わりにいつでも引き出せるという特徴があるからです。
それぞれの特徴をよく掴んで、自分の運用目的に合わせて使い分けるのも良いかもしれませんね。
『つみたてNISA』のデメリット
ピーター
ビルト
ピーター
ビルト
1.元本割れのリスク
『つみたてNISA』で運用する商品は、確かに金融庁が厳選した投資信託の商品となります。
くれぐれも間違わないでほしいのが、『元本保証』ではないという点です。
あくまで、投資したお金が流動する『投資』となります。
『つみたてNISA』で運用する商品は、定期預金ではありません。
短期間運用の投資信託では元本割れする可能性もあります。
ただし、元本割れのリスクを減らそうとしているのが『つみたてNISA』です。
『つみたてNISA』は長期間の投資を行うことを金融庁が推奨している制度です。
先に説明した金融庁の資料や、米国株価指数でも説明した通り、20年間の投資ではマイナスになる可能性が非常に低いのです。
長期間の投資によって元本割れのリスクを極限まで低くするように制度設計までされているのが『つみたてNISA』なんですね。
2.損益通算や繰越控除ができない
ビルト
ピーター
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損益通算って何?
NISAや『つみたてNISA』ではない一般的な投資信託の運用では、サラリーマンが年間で20万円以上の利益が発生した場合、利益額に対して20.315%の税金を支払う必要があります。
その際、税金を支払う必要があるかを計算する際に、複数の証券会社で運用する投資信託の運用結果を通算することができます。
このことを、損益通算と言います。
例えば、A証券会社では50万の利益を出して、B証券会社では10万円の損失を出してたとしましょう。
この場合は、50万から10万円を差し引いた40万円が利益となります。
通算できない場合、支払う必要のある税金は収益を出したA証券会社の50万円にかかることになります。
ですが、10万円の損失を通算できることによって利益が出た40万円にかかることになり、結果、税金の負担が軽くなるのです。
では、次のケースです。
A証券会社では50万円の利益、『つみたてNISA』を運用している証券会社で10万円の損益が出たとしましょう。
この場合、『つみたてNISA』の口座は損益通算することができませんので、税金は50万円にかかってくることになります。
繰越控除って何?
繰越控除とは、損益通算でも損失が出た場合、その損失分を3年間にわたって繰り越しができ、翌年以降の利益から差し引くことができる仕組みです。
損益通算と同様に税金の負担を軽くするための制度なのですが、そもそも『つみたてNISA』では、損益通算ができませんので繰越控除の結果的に対象外となります。
その他、知っておきたい『つみたてNISA』を運用する上での知識
1.一般のNISAとの併用はできない
制度上、一般の『NISA』と『つみたてNISA』は併用して利用できません。
ただし、一般のNISAを運用していて『つみたてNISA』へ変更したい方は、1年単位で変更することが可能です。
この場合は、運用開始の前年の10~12月の間にNISA口座を開設している金融機関で変更手続きを行う必要があります。
なお、従来の『NISA』から『つみたてNISA』に移行しても、『NISA』の口座の資産は『NISA』の非課税期間が終わるまで継続保有が可能です。
2.非課税枠の再利用はできない
『つみたてNISA』では、売却した場合、売却部分の非課税投資枠は復活しません。
どういう事かというと、例えば上限40万円に対して投資信託を上限いっぱいの40万円分を購入します。
同一年内に、この40万円で購入した投資商品を売却した場合は、その年の非課税枠の残りはありません。
売却したからと言って、40万円に戻ることはないのです。
3.投資枠の繰り越しはできない
『つみたてNISA』の非課税投資枠は1年間で40万円です。
これが大前提となっています。
ですので例えば、今年40万円の投資をせず、30万円分しか利用しなかったとしましょう。
10万円分が余剰枠がとなっても翌年に10万円を繰り越しして、50万円分を利用するといったことは制度上できないのです。
4.確定申告は不要
『つみたてNISA』では、20年間の運用期間で発生した運用益には税金はかかりません。
ですので、一般的な投資信託とは異なり、運用中にいくら運用益を上げても非課税になることが最大のメリットとなります。
『つみたてNISA』を始めるなら楽天証券がおすすめ!
ピーター
ビルト
いざ『つみたてNISA』を始めると決めたら、金融機関で『つみたてNISA』専用の口座を開設する必要があります。
口座開設で、私がおすすめするのは楽天証券です。
理由は以下の3点です。
- 楽天クレジットカードで積立てができ、楽天ポイントも貯まる!
- 楽天ポイントで『つみたてNISA』の投資ができる!
- 投資信託を50万円以上を保有しているだけで、楽天ポイントが毎月もらえる!
順番に見ていきましょう。
1.楽天クレジットカードで積立ができて、楽天ポイントも貯まる!
ピーター
ビルト
楽天証券では、投資信託を楽天カードを使って毎月5万円まで決済することが可能です。
そして、楽天カードを利用して積立てした場合、積立額100円につき1ポイントがもらえます。
『つみたてNISA』の年間の非課税投資枠は40万円なので、もしこの非課税投資枠を目一杯使い切れば4,000ポイントも貯まる計算になります。
4,000ポイント=4,000円の換算となります。
楽天カードで投資信託を積立てただけで年間4,000円相当が貰えてしまうってすごいことですよね!
投資で得れる利益に加えて年間4,000円がもらえるサービスは、他の証券会社にはありません。
2.楽天ポイントで『つみたてNISA』の投資ができる!
ピーター
ビルト
ピーター
楽天クレジットカードで『つみたてNISA』の積立て決済を行えば、年間で4,000ポイントも貯まるとお伝えしました。
この4,000ポイントをそのまま『つみたてNISA』に投資できるというのが、楽天証券を利用する醍醐味です。
『つみたてNISA』上限である年間40万円を投資し、もらえる4,000円分のポイントをそのまま『つみたてNISA』に再投資した場合、これだけで1%増えたことになるのです。
楽天証券で楽天クレジットカードで積立てを行うだけで、他の証券会社で運用するより投資元本を1%大きく運用できるということ事ですね。
これ、20年も続けてみると大きいですよ。20年 x 4,000円=8万円にもなりますからね。
もちろんポイント投資は楽天市場だけではく、楽天MOBILEなど他のサービスで貯めたポイントも利用できます。
このシステムは20年の長期投資の『つみたてNISA』において非常に優秀と言えます。
楽天ポイントが楽天証券の『つみたてNISA』の投資に活用できることは、非常に魅力的です。
3.投資信託を50万円以上を保有しているだけで、楽天ポイントが毎月もらえる!
ピーター
ビルト
ピーター
そうなんです。
『つみたてNISA』を含めて、毎月50万円以上の投資信託を保有していれば、持っているだけなのに楽天ポイントが付与されます。
ポイント獲得は保有している投資信託の金額によって異なりますが50万円以上~200万円未満の場合、月々獲得できるポイントは50ポイントです。
なお、『つみたてNISA』は運用金額の年間上限は40万円です。
40万円MAXで運用したとして、損得なしとすれば、50万円分の投資信託を保有するのは2年目からになりますね。
タダ同然で獲得できたそのポイントを、現金同様に再度投資することができます。
結果、保有している投資信託の金額が増えれば、得れるポイントも増えるのです。
なお、楽天銀行「ハッピープログラム」において、投資信託資産残高に応じてポイントを受取る場合、この付与対象外となります。注意してくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私も利用している『つみたてNISA』について、まとめると以下になります。
- 金融庁が利用を推奨している制度である!
- 年間40万円を上限とした少額での投資非課税制度である!
- 投資可能期間は2018年~2037年の20年間である!
- 期間は20年間でその間に利益がいくら発生しても税金はゼロ!
- 投資初心者でも利益を出しやすい!
- お金がない人こそ利用すべき!
- 元本割れのリスクを長期投資で回避しやすく設計されている!
- 一般NISAと併用はできない!
- 投資枠の繰り越しはできない!
- 確定申告は不要!
- 始めるなら楽天証券がおすすめ!
- 始めないと損!
はじめにも書きましたが、はっきり言って利用しない選択肢はないです。
また、今から始める人で特別な理由がない限りは楽天証券をおすすめします。
楽天証券の恩恵を最大に受けるために、まずは、楽天クレジットカードを作りましょう!
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