こんにちは。ビルト(@bilt_invest)です。
今回は、人生の5大支出でもある保険について記載しようと思います。
なんと日本人の生涯平均で、一人あたり1,530万円も保険にお金を支払っている計算となるのです。

あなたが今、加入しているその高額な保険。
本当は必要ないかも知れませんよ?
必ず入るべき保険と、そうでない保険を見極めていきましょう!
Contents
本当に必要?あなたの加入しているその生命保険や医療保険!
ピーター
ビルト
私の周りでも、20~30代で高額な保険に加入している人をたまに見かけます。
なぜ毎月1万円も支払う保険に入っているのか?
理由を尋ねると、『将来が不安だから』とか『備えておけば安心!』などの返事が返ってきます。
そんな人に私がすすめることは、保険の解約です。
具体的に、『病気で働けなくなったらどの程度の収入が減るので、この保険に入っている』と言えない限りは、民間の保険会社の保険は入るべきではないのです。
保険加入は誰のため?
ピーター
ビルト
なぜ、保険屋のお姉さんは熱心に色々な保険をすすめて来るのでしょうか?
あなたが好きだから?
あなたの将来を想って?
ボランティアの精神の持ち主だからでしょうか?
答えは『すべてNO!』です。
はっきり言います。保険屋さんの自分自身のためです。
保険屋の多くは契約の契約数に比例して自分に給料も増減する、いわゆる歩合制給与です。
この歩合制のもと保険加入者が不利になっても、いかに保険会社が契約を取ることを第一優先と考えているかが証明された事件があります。
日本郵政が行った、かんぽ生命での不適切な保険販売です。
保険を販売する局員が自分のノルマを達成させるために、契約者が不利益になる契約変更や乗り換えをさせていたのです。
18万件を超える不正が発覚しました。
中には、本来ならば保険金の支払いができるにも関わらず、拒否していたなど、なんのために保険加入者がお金を支払ってきたんだ?と思える非常に悪質な内容もありました。
これは、世間を大きく揺るがすほどの大ニュースになりました。
なにせ、社会的に公正なイメージのあった郵便局が、組織ぐるみでこのような不正なことを行っていたのですから。
ただ、この事件は、この様な不利益な保険の提案に対して何の検証もせず、何の根拠もなく全面的に信じ契約してしまった加入者の責任もゼロではないと思います。
みなさんが保険に加入するときは、他人のすすめではなく、自分が本当にこの保険が必要だ!と納得した上で加入しましょう。
私の個人的意見とすれば、サラリーマンこそ民間の生命保険や医療保険への加入は必要ないと考えています。
なんで生命保険や医療保険が必要じゃないの?
ピーター
ビルト
民間の保険会社の保険が必要でないというと、『なぜ?』という返答を多くの方から頂きます。
その理由は簡単です。
医療保険に入っていなくても、医療費は払えるからです。
実は、わたしたちの様に会社勤めをしている人は、民間の保険に入らなくてもすでに保険に入っているのです。
給料明細に記載されている【社会保険】がそれです。
また、サラリーマンでなくとも、日本という国では、日本国民である限り保険への加入が義務付けられているのです。
自営業やパートやアルバイトの人は社会保険に入れない代わりに、国民健康保険に加入することが義務付けられています。
サラリーマンであれば給与から強制的に保険料を天引きされますので、保険ではなく税金と勘違いをしている人が結構います。
税金でありません。社会保険は、れっきとした保険です。
あなたが、サラリーマンであれば実は非常に手厚い保険に入っていることを自覚しましょう。
社会保険は充実した手厚い保険?
ピーター
ビルト
社会保険は会社員や公務員、その扶養内の人が入るための保険となっています。
社会保険の中には、主にに次のものが含まれています。
- 健康保険・・・病気、医療を受けた際の負担軽減
- 厚生年金・・・老後の生活の負担軽減
- 雇用保険・・・労災や失業・育児中に働けない場合などの給付金
- 介護保険・・・介護が必要となった際の費用負担軽減
これらの保険をひっくるめて社会保険と呼び、加入者が勤めている会社と、加入者自身とで保険料をともに支払っているという仕組みになっています。
健康保険は身近な保険だと思います。
小学生~69歳までであれば、医療費のうち7割を健康保険から支払われ、患者負担は3割で済みます。
たとえば10万円かかった治療を受けた場合でも、実際に支払う額は3万円で済むのですね。
中でも、手厚い保険なのに知られていないのが高額療養費制度です。
高額療養費制度って何?
ピーター
ビルト
高額な医療費になればなる程、3割とはいえ負担は重くなるものです。
ピーター君が言うように100万円もの医療費が掛かったら30万円もの支払いをしなくてはいけないとなれば、大きな負担となってしまいます。
そんなとき、非常に頼りになるのが高額療養費制度です。
年齢と年収によって金額は異なってきますが、支払う額に上限が設定されるのです。
出展:厚生労働省保険局(高額療養費制度を利用される皆様へ)
ピーター君の場合、年収500万円ということなので、100万円の医療費でも1か月に掛かる費用の上限は、以下の計算で87,430円となります。
計算式:80,100+(1,000,000-267,000)x1%
保険が適用される医療費にのみ適用されますが、この制度は非常に手厚い内容ですね。
また、サラリーマンなのであれば、病気やケガで働くことのできない場合には、傷病手当金という給付金を受けることができます。
傷病手当金って何?
ピーター
ビルト
病気やケガになり働けなければ、収入は絶たれてしまうでしょう。
せっかく貯めたお金も、出費がかさめば大きな額になりいつかは底をついてしまうかも知れません。
でも、そんな時のために傷病手当金という制度があります。
サラリーマンであれば「健康組合」や「協会けんぽ」に入っていると思います。
ここから、手当金が支払われます。
具体的には、働けなくなった4日目以降、1日について日給換算の3分の2の金額が支給されます。
期間は支払われた日から通算1年6か月までとなりますが、こちらも非常に手厚い制度ですね。
それでもまだ民間の生命保険や医療保険に加入しますか?
ピーター
ビルト
厚生労働省の「平成29年 患者調査」によると、退院患者の平均在院日数は29.3日となっています。
これは、医療技術の向上化が今もなお進んでいるため、年々短くなっています。
もちろん、75歳以上の高齢者になれば長くなり、平均で43.6日となっていますが、逆に若い15~34歳の場合は11.1日です。
若ければ若いほど、生死に直結する重い病気にはかかりにくいことは、みんさん実感していることでしょう。
また、日本人の3人に1人は癌になると言われています。
ただし、国立がん研究センターがまとめた調査では、現在30歳が60歳になるまで、何らかの癌になるのは男女平均でも10%未満と非常に低い確率です。
ビルト
ピーター
ビルト
ピーター
この保険は絶対加入!本当に必要な保険はこれだ!
ピーター
ビルト
私たちが生活をする上で、必ず入るべき保険があります。
それは、自分が加害者になる可能性がある保険です。
- 火災保険
- 自動車保険
- 自転車保険
1.火災保険
火災保険は損害保険の一種で、火災や落雷、風水害などの事故によって生じた建物や家財の損害を補償する保険です。
建物とは建物本体やそれに付帯する門・塀・物置などのことで、家財とは建物の中にある家具や衣服などのことを指します。
家で出火を起こしてしまい、建物や家財が損害を受けた場合、さまざまな経済的ダメージを受けることになります。
自分の家であれば、自分の財産が損害が受けますが、隣の家と隣接していたり賃貸マンションに住んでいた場合、自分が他人の財産へ損害を与えてしまう可能性があります。
火事の火はそう簡単に鎮火しません。
被害が大きいのが火災の怖さです。
他人の財産へ損害を与えてしまった場合、賠償額は非常に大きな額となることも想定できます。
火災保険には、必ず入るようにしましょう。
2.自動車保険
自動車を運転する人は、誰でも加害者になる可能性があります。
自動車保険には、「強制保険」と「任意保険」の2種類があります。
「強制保険」は、「自賠責保険」のことを指します。法律で加入が義務づけられるものですので、必ず加入します。
ただし、自賠責保険は人身事故の被害者を救済するという性質上、保険金が支払われるのは相手を死傷させた場合のみです。
公共物や車の修理費、自分のケガの治療費などに対しては保険金は支払われません。
このような、強制保険では補えないリスクを補償するための保険が「任意保険」です。
「強制保険」で対応できない損害賠償が億単位の巨額な金額になることもあり得ます。
必ず「任意保険」にも加入しましょう!
3.自転車保険
自動車と同じで、自転車を運転する人は誰でも加害者になる可能性があります。
自動車と異なり、自転車は子供でも運転することができます。
これが実に危険です。
過去、小学生が乗った自転車が女性にぶつかり、女性は寝たきりの状態になってしまいました。
この事故では、小学生に約9,300万円の賠償が命じられています。
もちろん、この賠償金額の支払い命令は、小学生の親にあります。
こどもの起こした事故なのだから多めに見てよ!ということは通用しません。
また、これらの損害賠償金は破産法による免責の対象にはならないため、自己破産したとしても支払いの義務を免れることはできません。
自分が加害者になる可能性がある保険には、かならず入るようにしましょう!
騙されるな!積立て型の保険は貯蓄の代わりにはならない!
ピーター
ビルト
ピーター
ビルト
なぜ貯金の代わりに積立て型の保険がダメなのか?
貯金のように積立てができる生命保険や学資保険を検討している人も多いのではないでしょうか?
はっきり言うと、積立てを兼ねての保険の加入もおすすめはできません。
理由は簡単です。
生命保険や学資保険などの積み立て型の保険では、契約上の積立額の払い込み完了前に途中解約すると、戻ってくる金額は、自分の積立てた金額に対して20%以上も減ってしまうからです。
ピーター
ビルト
出典:オリックス生命保険
保険で戻ってくるお金のことを『返戻金』と言い、積立て途中で解約した場合に戻ってくるお金を『解約返戻金』と呼びます。
通常、積み立て型の生命保険では、60歳までに積立てを完了させ、完了後に以降に保険を解約すれば返戻金が積立て額以上に戻ってきます。
一方、払込満了に満たない時点での引き出しは解約となりますので、払戻額でみると20%以上も低くなってしまうのです。
上のグラフの例で解説します。
保険金支払期間は、60歳までの30年間で、月々の支払額は10,870円です。
この場合、61歳になったときに解約すれば積立て金が積立て総額の3,913,200円に対し109.9%の4,301,850円になって戻ってきます。
ただし、この人は、60歳払込満了の直前の時に、どうしてもお金が必要になり、それまで積立てたお金を使おうと生命保険を解約します。
いくらが解約返戻金で戻ってきたと思いますか?
積立て総額の3,913,200円に対し、76.9%の3,009,905円しかなりません。
実に90万円以上マイナスになったのです。
厳しい言い方ですが、保険会社の利益になり、積立てた本人はカモにされたと言うことですね。
ピーター
ピーター君の様に、積立型生命保険に加入し途中で解約してしまい、結果的に損をした人に話を聞くと『まさか、自分が途中解約することはないだろうと思っていた』と皆さんが言うのです。
これ実は、ギャンブルをする人と同じ心理なんですよね。
多くのギャンブル依存性の人は、運否天賦のどうなるか分からない勝負でも『自分だけは、必ずこの賭けに勝てる』と考えギャンブルをして負けてしまいます。
これと同じく、まさに『自分だったら保険料支払い期限まで払い込めるはずだ!』となんの保証もないのに思ってしまっているのです。
こう言うと『人生どうなるか分からないから、保険に入ったんだ!』と反論を頂くことがありますが、それは自分を正当化しているだけの言い訳です。
可能と見越していた払込満了期間までの積立を完結できず、結果、本当にお金が必要な時に引出せたお金が、自分の積立てた金額の20%以上を失っているのですから。
完全に保険会社のカモになっているわけです。
もし、私であれば、本当に人生の見通しが不透明で、どうしても生命保険に加入しなければ社会保険でカバーできないとう環境なのであれば、掛け捨て型の安い生命保険に加入するでしょう。
積立て型保険の代わりに!『つみたてNISA』が圧倒的におすすめな理由!
ピーター
ビルト
積立てするなら『つみたてNISA』これ一択になる理由!
もし、積立てを主体として考えるのであれば、『つみたてNISA』をおすすめします。
『つみたてNISA』は、金融庁が推奨している制度ですので、みなさんも言葉は聞いたことがあると思います。
『つみたてNISA』とは、特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。
20年間に渡り投資から得られる分配金や譲渡益が非課税となります。
2037年が積立てできる最後の年となりますので、今からでも遅くありません。
運用を始めましょう。
【関連記事】今さら聞けない?つみたてNISAの基本を徹底的にやさしく解説!
『つみたてNISA』で積立て運用しているお金はいつでも現金化して、引き出すことが可能です。
もちろん、途中解約という概念がありませんから、積立て型の保険の様に引出すお金が問答無用で20%引きになるという事もありません。
20年の長期間での投資が可能で、なおかつ、マイナスになる確率も非常に低い設計になっています。
反対の言い方をするのであれば、『つみたてNISA』は利益を出しやすい制度と言えるのです。
利益が出やすいのに、加えてその利益に対しての税金は金額の大小に関わらず、ゼロです。
ちなみに、積立て型保険では50万円の利益が発生した場合、税金を支払う義務が発生します。払わなければ、もちろん脱税です。刑事罰の対象になります。
ピーター
ビルト
さすが金融庁が太鼓判を押して、日本国民に利用を進めている制度です。
『つみたてNISA』と積立て型の保険。
どちらが、お得なのかは一目瞭然ですよね。
詳しくはこちらのページに詳細を記載していますので読んでみてください。

まとめ
いかがでしたでしょうか?
あなたは、本当に最適な保険に加入していますか?
本来加入しなくてはならない保険に加入せず、加入しなくても良い保険に無駄なお金を支払っていませんか?
ぜひ確認してみることをおすすめします。
- サラリーマンや公務員であれば、社会保険という手厚い保険に加入済み!
- サラリーマンや公務員であれば、民間保険会社の高い保険は必要ない!解約すべし!
- 必ず加入すべき民間保険会社の保険は、火災・自動車・自転車の3つと心得よ!
- 貯蓄を目的に、積立て型保険には加入するな!途中解約は絶対に損すると心得よ!
- 貯蓄を目的にするのであれば、『つみたてNISA』を利用せよ!
あなたが会社勤めをしているのでれば、民間の保険はほぼ必要ありません。
いざという時の保険ではなく、いつでも引き出しが可能な『つみたてNISA』を検討しましょう。
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